平成15年度
    ダム問題―脱ダムをめざして―


あらましご挨拶目次序章まとめ書籍紹介

目次
序  章
第一部 環 境
第1章  総論〜ダムによる環境破壊の現状〜
第2章  ダムによる自然環境の破壊
第1 ダム湖の水質悪化〜ダム湖の富栄養化〜
第2 水道水の異臭問題〜異臭物質の生成〜
第3 人体への直接的な影響〜トリハロメタン原因物質の生成等〜
第4 生態系の破壊
第5 景観の破壊
第6 堆砂の問題
第7 海岸線の後退
第8 汽水域の破壊
第9 群発地震の発生
第10 ダム湖周辺の地すべり・崩落
第3章  ダムによる社会生活環境の破壊
第1 農林漁業の衰退
第2 商工業の衰退
第3 地域社会の破壊
第二部 利 水
第1章  水利用と水資源開発の現状
 (平成15年版 「日本の水資源」 による)
第1 水資源の利用と開発の状況
第2 水資源開発の現状
第2章  全国総合水資源計画
 (特に 「ウォータープラン21」 について)
第1 水資源開発基本計画とは
第2 「長期水需給計画」 と 「ウォータープラン2000」 について
第3 ウォータープラン21の基本的立場
第4 ウォータープラン21の内容
第5 水資源開発の必要性についての判断
第3章  水利権の意義と内容
第1 水利権とは
第2 水利権生成の歴史
第3 ダム・堰等の建設を正当化するためのシステムとしての水利権
第4 水利権秩序を再構築する必要性
第5 小 活
第4章  現行の利水法制と利水行政
第1 利水行政の歩み (概略)
第2 利水関係法制と行政
第5章  水資源の有効利用
第1 水需用の実情と代替手段
第2 水資源の有効利用・弾力的利用
第3 緑のダム
第6章  具体的なダム事業
第1 八ツ場ダム
第2 思川開発事業
第3 栗原川ダム事業
第4 倉渕ダム
第三部 治 水
第1章  水防・治水の歴史
第1 水防と治水
第2 治水と水防の歴史
第2章  現在の治水とダム法制
第1 総論
第2 治水関連法規と制定経緯
第3 河川法について
第4 特定多目的ダム法について
第5 水資源開発促進法について
第6 ダム建設の手順の概要
第7 現行法体系の問題点
第3章  ダムによる治水効果と限界
第1 ダムの治水機能
第2 治水ダムの限界
第4章  浅川ダムをめぐる治水上の問題点
第1 浅川ダムとは?
第2 浅川ダムが計画された時期は?
第3 これまでの浅川ダム関連の主な動き
第4 浅川ダムの治水上の問題点
第5 総合的治水対策の必要性
第6 まとめ
第5章  八ツ場ダム基本高水について
第1 八ツ場ダムの治水機能
第2 過大な基本高水流量
第3 まとめ
第6章  遊水地
第1 治水理念の再検討
第2 遊水地方式
第3 蕪栗沼遊水地
第4 南谷地遊水地
第5 渡良瀬遊水地
第6 一関遊水地
第7 各遊水地の比較
第8 まとめ
第7章  めざすべき治水政策を実現するための法制度の提案
第1 問題の所在
第2 新たな治水政策を視野に入れた場合, 現行法制度の何が問題なのか
第3 新たな治水政策への視点と課題―総論
第4 新たな治水政策への視点と課題―各論
第5 まとめ―新たな治水政策実現への道筋
第四部 公共事業
第1章  ダムを巡る政・財・官癒着
第1 大規模ダム凍結の閣議決定と業界各種団体
第2 各種団体
第3 中央省庁からゼネコン幹部への天下りの実態
第4 政治献金・汚職と談合
第5 ダム建設費
第2章  緑のダム論
第1 緑のダム論
第2 緑のダム論に対する国土交通省の反論とそれに対する再反論
第3 緑のダム論についての評価
第4 森林の現状と今後の保全の対策
第5 緑のダム論と今後の公共事業の方向性
第3章  ダム撤去論―ダム整理&逆開発
第1 アメリカにおけるダム撤去の動き
第2 日本におけるダム撤去の動き
第4章  現行ダム事業計画手続の問題点
第1 総論
第2 ダム事業計画手続に関する根拠法
第5章  ダム事業見直し手続
第1 ダム等事業審議委員会
第2 事業評価監視委員会
第3 「梶山試案」 について
第6章  ダム問題に関する司法的解決のあり方と行政訴訟改革
第1 現行行政事件訴訟法の問題点
第2 環境を保全し、 無駄な公共事業を排する司法審査のあるべき姿
まとめ