従前「わたしと司法」と題しインタビュー記事を掲載しておりましたが、このたび司法の枠にとらわれず、様々な分野で活躍される方の人となり、お考え等を伺うために、会報広報委員会が色々な場所へ出向くという新企画「関弁連がゆく」を始めることとなりました。
モデル
堂珍敦子さん
今回の「わたし」は,モデルの堂珍敦子さんです。
堂珍さんは,昭和53(1978年)生まれで大阪府出身です。2000年に原田梓帆(はらだ しほ)の芸名でモデルとしてデビューし,キリンビールのキャンペーンガールや雑誌『JJ』専属モデルを務めました。その後芸名を本名に改めて活躍した後,2004年6月にCHEMISTRY(ケミストリー)のボーカル堂珍嘉邦さんと結婚し,2005年秋より事務所をオスカープロモーションに所属して現在に至ります。現在では4人のお子様の母親業を務めながら,30代主婦層向けファッション誌『VERY』(光文社)のモデルやトヨタパッソセッテのCMなど引っ張りだこです。
―モデルになられたきっかけは何ですか?
堂珍さん 最初は神戸の大学に通いながらアルバイト感覚で始めました。最初は小さな事務所で大阪のローカルな広告などの仕事をしていたんですよ。
次第に東京の仕事も入ってくるようになったので,どうせならまとめて東京でオーディションを受けようと思って仕事をとっていたら,本当に忙しくなってしまいました。大学は卒業しましたが,当時は寝るのは新幹線の中,みたいな生活を送っていたんですよ。
―モデルさんもオーディションがあるんですね。
堂珍さん モデルの仕事はほとんどオーディションで決まります。実際に衣装を着て撮影をしてみたりします。たくさんオーディションを受けても受かる確率は低いので,最初は選り好みはせずにできるだけ多くのオーディションを受けていましたよ。
―厳しい競争社会ですね。これまでのお仕事の中で印象に残っているものはありますか。
堂珍さん 大学3年生のときにキリンビールのキャンペーンガールの仕事を頂いたことが一番印象に残っています。1年間の仕事なので学校の先生と相談して1年間休学させてもらいました。
それから日本全国のいろいろなところを回りましたが,ビールのキャンペーンなのでお酒の席などに出席したりすることもあるんですよ。
―結構ハードな仕事なんですね。
堂珍さん はい。そのときは名刺の交換の仕方や名刺のお礼状の書き方などのビジネスマナーもしっかりと教えてもらいました。お礼状は毎月30~40枚くらい書きましたよ。
私はこの仕事をきっかけに卒業後もモデルを続けることを決めましたので,本当に私にとって転機になった仕事なのですが,社会人経験のない私にとっては社会人としてのマナーを学ぶよい機会にもなりました。
―モデルとして必要な資質は何だと思いますか?
堂珍さん どの仕事でも同じだと思いますが,人付き合いが上手なことが一番大事だと思います。モデルは意外と初対面の人と仕事をすることが多いので,人見知りをしたりするとやりにくいかもしれません。
―堂珍さんはまさに天職という感じですね。
堂珍さん 子どものころは結構人見知りだったんですよ。気持ちだけは人前に出て目立ちたいんですが,いざ出てみると何も喋れなかったり・・・。
―自意識過剰な子どもだったのかな(笑)。どういう子ども時代でしたか?
堂珍さん 4人姉弟の長女で弟が3人いました。当時から「小さなお母さん状態」で今と変わりませんね(笑)。長女として育ったせいか今でも人に甘えるのが苦手かもしれません。
―お子さんの話が出ましたが,今は4人のお子さんのお母さんですね。
堂珍さん はい。5歳の長男,2歳の二男,それから0歳の男の子と女の子の双子がいます。実は私も4人兄弟でしたが,下の二人は双子だったんですよ。
―それは偶然というか,遺伝ですかね。それにしても,とてもじゃないですが4人のお子さんがいるようには見えませんね!
堂珍さん 家の中は戦争です(笑)。お風呂もまとめて4人を入れるのですが,浮き輪を2つ使って順番に湯船に入れているんですよ。上のお兄ちゃんに「見張っててね!」と・・・。
―ハハハ・・・それは大変ですね。出産のときに体型が崩れたりしませんでしたか?
堂珍さん 一時的にありましたが,この仕事を続けていたおかげでなんとか元に戻そうと必死にがんばりました。
―さすがプロですね。現在は,仕事と家庭をどう両立させているんですか?
堂珍さん 仕事をするのは月に1週間強と決めて集中して仕事をしています。そのときは関西から母が子育ての手伝いをしに来てくれています。育児だけですとどうしても疲れてしまうので,仕事は良いアクセントになっています。
―育児が一段落したら何かやってみたいこととかありますか?
堂珍さん はい。実はまだ誰にも言っていませんが,勉強をしてみたいと思っています。
―オフレコにしなくても大丈夫ですか(笑)。どういう勉強でしょう?
堂珍さん 大丈夫です(笑)。児童心理学に興味があります。自分の子育てのために関係する本を読んだことがきっかけになりましたが,将来も社会のためになるように勉強してみたいという気持ちがあります。
―素晴らしいですね。最後になりますが,このインタビューは「わたしと司法」というテーマなので,司法関係のお話しをお聞きしなければなりません(笑)。裁判や弁護士に興味をもったことはありますか?
堂珍さん モデルのお仕事は契約ごとが多いので,分からないことを聞いてみたいなと思うことは結構あります。
―それは顧問弁護士を雇った方がいいですよ!いつでも連絡して下さいね(笑)。
本日はどうもありがとうございました。