鈴木 周(第二東京弁護士会)
この「調子に乗って勘弁れん」という欄には,一体何を書いていいのか分からないが,「何でもいいです」とのことなので,本日は私が常日頃,生活の中で感じていたことをお話ししたい。それは,「家電メーカーはなぜ『丁度良い』というレベルに対して配慮を怠るのか。」ということである。
例えば,恥ずかしながら,我が家のテレビは未だにブラウン管で(上に物を沢山おけるから便利なのだ),録画にはビデオデッキを使っており(残された数少ないテープが摩耗して困っている),しかも予約の仕方が分からないので,いつも時間までテレビの前にジッとしていて,レックボタンを押してから「やれやれ」と離れることになる。これら我が家の原始的家電事情は特に本論とは関係ないのでこのくらいにするが,私は以前から,「テレビのボリュームは果たして100まで必要なのか?」ということを感じていた。だって,我が家でテレビを見るときは,最大でも30(相当大きな音だ),子供が隣室で寝てるときは10くらいである。31~100までは,一体,どこでどういう人が使っているのだろうか,てか使ってないでしょう? 耳の遠いお年寄りだって35位じゃないかと思う。
私のカーステのボリュームのダイヤルだって,せいぜい5分の1回しくらいで充分で,しかもダイヤルなのになぜか音量が階段状に変わるため,5分の1回しでは大きすぎるが,それより少ないと今度は小さすぎることとなり,てんで微妙な調節が効かないのである。窓開けてズボボボーンと大音量で走り回っているアホウは除くとしても,どんなに大きくしたって,4分の1から上は使わないんだから,その4分の1を細かく調節させて欲しい。
そして,私がその思いをさらに強くしたのは,ウォシュレット(イナックスだから「シャワートイレ」と言うのかな?)の水勢である。私は土日に家の掃除を担当しているのだが,雑巾でトイレをゴシゴシ拭くと,水勢のダイヤルがマックスまで回ったまま,戻すのを忘れてしまうことがある。これは本当に大変で,「やれやれ今日も掃除が終わったか。ご苦労さんオレ。」とか思いながら,綺麗な便器で用を足して,ポチっとボタンを押すと,ギャー,イテテー,コノー,ヤメレー! ということになる。割としょっちゅうなる。あれはもうレーザービームで尻中の一か所が銃撃されたようなおぞましい体験であり,心臓の弱い人だったら本当にヤバイことになりかねない。ウォシュレット殺人事件とか書けそうだが,トリックも犯人も冒頭で容易に判明してしまうので,やっぱり書けないだろう。あ,でも,タンクに毒液入れて,痔もちの人をどうこうするとかイケルかも。時間差でそうだし。
恐怖の水流マックス
ま,それはさておき,こないだ実際に水勢のダイヤルを確かめてみたのだが,やはり3分の1回し位が実用域の限界だ。そこから先は,よほど特殊な嗜好の持ち主でない限り不要である。
なとど言っていると,じゃなんですか,ガスコンロやエアコンやお風呂なんかは細かく調整可能じゃないですか。結局,アンタ,家電で不満があるのだけアレコレ申し述べてるだけでしょう,という方も中にはおられるだろう。
...フフフ,バレちゃしょうがない,そうだよ,実はそうなんだよ。メーカーはウチの音量と水勢,特に水勢を何とかしてくれよ。いや,何とかして下さい。困ってるんだからお願いしますよ,ホントに...。
というわけで,そろそろ字数も尽きたので,調子に乗って勘弁れん! サヨナラー。
(2014年07月02日)