青山 良治(横浜弁護士会)
先日のことであるが,元プロ野球選手が薬物所持で逮捕されるに至った。
同人の供述によれば,薬物使用についても認めているとのことである。
当職は,野球が大好きであり,野球界のスーパースターの転落ぶりは,大変残念であると共に,見るに堪えないものがある。
思えば,同人の球歴はすごいものがある。
20代の若い会員は,同人の高校時代を知らないかと思うので,あくまで私の記憶に基づき,その一端を紹介しようと思う。
同人は,高校1年生の夏から甲子園で活躍し,当時,同じ1年生として活躍した人物と共にKKコンビと呼ばれ,同校を甲子園優勝に導いた。
その後も,2年春,夏,3年春,夏と当然のように甲子園に出場し,確か,最低でもベスト4までは,同校を導いた。
3年夏には,実況のアナウンサーないし解説者が,「甲子園はKのためにあるのか」「化け物ですね...」と話していたこともあったと記憶している。
プロに入り,1年目から大活躍し,その後の活躍については,誰もが知るところである。
数あるプロ野球選手の中で,高校1年生からこれほどの実績がある選手は,唯一無二と言え,誰もが一目置く特別な存在で,同人の栄光は,誰もが認めるところである。
しかし,今回の逮捕,その転落ぶりについては,残念であると言わざるを得ない。
あれほどの栄光を極めた人物であるからこそ,現役を引退してからのその落差ぶりに耐えられなかったのであろうか。
人生,バランスだとすれば,栄光を極めた人間の方が,その転落もより苦しいものであるかもしれない。
我々も同人と比較するのは,おこがましいが,大なり小なり,栄光(収入増?モテ期?),転落(収入減?モテない期?(モテ期の反対はなんて言うの?))があり,人生山あり谷ありである。
転落している場面において,「勘弁してよ~」と言って,笑い飛ばせるだけの人生を歩んでいけたら最高である。
というわけで,書くことも煮詰まってきたので,この辺で,・・・勘弁れん!
(2016年02月16日)