長谷見峻一(第二東京弁護士会)
音楽が好きです。ミュージカルが好きです。
知識はありません。つまみ食い程度です。
音楽は日々の仕事の糧となっています。
2017年4月9日に千秋楽を迎える,劇団四季「リトルマーメイド」にはこんな一節があります。
「叶わないとわかっている
それでも もし一言言えたら
なにを言おう なんて言おう
どうしていいかわからない」
劇団四季リトルマーメイド 「if only(もしも)」 より
叶わぬ願いとわかっていながらも,願わずにはいられない。
上記はそんな主人公のアリエルや,アリエルの周りの人物の想いが綴られた曲の冒頭です。
叶わない。叶わないとわかっているのだけれど,どうにかならないか。
このままでは叶わないので,なんとかできることはないものか。
なんとかしなくては終わってしまう。だから,やらなくては。
と,立ち向かう勇気を奮い立てる曲のように思います。
絶対に叶わない,戦ったら返り討ちにされてしまう。
そういった誰もが一歩引いてしまう状況において,
勇気をもって立ち向かうことこそが最も尊敬すべきものの一つです。
日々挫けそうになりながらもなけなしの勇気を振り絞って働いている私にとって,この曲にはとても親近感を覚えます。
もちろんハッピーエンドのミュージカルですから劇中では願いが叶うわけですが,現実はそうは行きません。
仕事はない(仕事ください),お金はない(宝くじ頼み),結婚もできません(ご紹介待っています)。
それでも立ち向かうのです。音楽を聴いて。
劇団四季は最近では「アラジン」が人気ですね。
本劇は始まる前にアナウンスがあります。「どうか皆さん,心置きなく笑ってください」そう言って幕が上がります。
だからなのか,観衆がずっと笑っている幸せな劇に仕上がっています。
ブロードウェイに負けない観客の反応がそこにはあります。
チケットを取るのもなかなか大変ですが,皆様も是非ご覧ください。
私はもう3回は観に行きました。
毎回別の女性と観に行っていますが...その詳細は勘弁れん!
(2016年09月14日)