青木 敦子(神奈川県弁護士会)
神奈川県弁護士会所属の青木敦子です。
何か調子に乗ったことを書くコーナーと伺ったので、修習生のころに調子に乗って後悔したことを、懺悔の意味も込めて書いてみます。
懐かしの修習生バッジ
私は67期福岡修習でした。2013年に司法試験に合格した後、修習が本格的に始まる前にメーリングリストでそれぞれ自己紹介をする、という催し(?)がありました。
そこで、教官からでしたでしょうか、定番の「犬派か猫派か含めて自己紹介をするように」との指示があり、私は、当然のごとく、設問と空気を読まずに「鳥派です!」と力いっぱい自己紹介したものです。
その結果、すっかり「時の人」ならぬ「鳥の人」となり、同期に時たま「インコ」呼ばわりされる羽目になりました。
福岡修習時代に何となく撮影した山笠
その後、修習が進み、民事裁判修習で破産部に、数人の同期と共に数日間里子に出されたことがありました。
私は司法試験の選択科目が労働法だったので、倒産法はノータッチでした。
しかし、無情にも、ちょっと厳格な雰囲気の担当裁判官から、ひとりひとり倒産法についての質問がされるというコーナー(?)が催されました。
あ行だったからか、わりと早く順番が回ってきたので、ひやひやしつつも、前日に一夜漬けした倒産法の薄―い知識で何とか答えることができました。
ここで気を良くした私は、よせばいいのに、別の修習生に振られた質問を横取りしたのです。
その質問は、「債権回収を専門とするカタカナの業者は?」というものでした。私はすかさず「ヤミ金!!」と手を挙げて元気よく回答し、現場はしばし失笑の渦に包まれたのでした。
答えはもうお分かりかと思いますが「サービサー」です。
よく考えると、「金」の部分は漢字だった!しまった!!と一瞬後悔しましたが、そもそも債権回収の専門ではないですし、後悔するべきは調子に乗ったことでしょう。
この反省を生かして、その後、倒産法を必死に勉強し直したことは言うまでもありません。。
調子に乗って勘弁れん!
(2022年08月10日)