理事長 若林 茂雄(第一東京弁護士会)
6月20日、山梨県弁護士会を訪問して、同会と関弁連との意見交換会を行いました。同会の状況などについての説明を受けたほか、同会の地域司法に関する問題についての充実した懇談と意見交換を行うことができました。
意見交換会の終了後、山梨県弁護士会の石川会長ほかの皆さんと心ゆくまで懇親を深めさせていただくこともでき、深く御礼申し上げます。
甲府の心地よい一夜が明け、翌21日朝、宿をチェックアウトして副理事長と2人、甲府市にある本物の温泉、草津温泉を訪ねた。
甲府市の草津温泉?と尻上がりの声を思わず発したあなた、心して読んでくださいね。
甲府市内に、温泉をそのまま浴槽に入れ、加温・加水なし、浴槽内のお湯の循環なし、という完全源泉かけ流しの日帰り温泉、「草津温泉」があります!
JR甲府駅からタクシーで約10分、国道52号線沿いにある黄色と黄緑色に塗り分けられたユニークな建物です(入口は国道と反対側)。入浴料金は大人430円。
入口で履物を脱いで下足ロッカーに入れ、正面の受付カウンターで料金を支払います。
入口ロビーに飲み物の自動販売機があり、瓶入りの牛乳・コーヒー牛乳を売っていてレトロな雰囲気。右側の男湯の暖簾をくぐり抜けて脱衣所へ、そして衣類など手荷物をロッカーに入れて浴室に向かいます。
手ぬぐいを持って、さあ温泉!と高鳴る気持ちを抑えつつ浴室に入れば、温かい湿度とともに浴室内にバックグラウンドミュージックとして流れる演歌のメロディーに包まれる。富士山の壁絵はないものの、昭和のお風呂屋の世界。平日の午前中にもかかわらず、先客数名のお父さんたち。
浴室には内湯浴槽が3つ、そして外に露天風呂。内湯3つは、微温浴槽、高温浴槽、水浴槽。
微温は湯温39℃~41℃、高温は湯温44℃~46℃と表示され、いずれも薄緑色の温泉で満たされ、湯口から絶え間なく温泉が注ぎこまれて洗い場に溢れている。
水浴槽は23℃の地下水かけ流しとのこと。露天風呂は微温浴槽より少し熱めの薄緑色の湯で、内湯と同じように湯口から絶え間なく温泉が注ぎこまれて外に溢れている。
高温浴槽に入る人はあまり見かけず、入ってもすぐに上がってしまう。微温浴槽と露天風呂に入ったが、無臭の柔らかく肌を包むような感触のお湯で、よく温まる。
源泉は、食塩泉・芒硝泉・重曹泉がブレンドされたような、ナトリウム-塩化物・硫黄塩・炭酸水素塩泉で、pH8.3の弱アルカリ性、湧出温度47.7℃、湧出量200ℓ/分、甲府盆地深層熱水温泉帯から湧出する天然温泉で、飲用可能とのこと。
この「草津温泉」の起源は、群馬県草津出身の人が昭和初期に始めた沸かし湯の普通の銭湯「草津湯」。「草津湯」を現経営者の親族が戦後譲り受けて営業し、その後昭和50年にボーリングで温泉を掘り当て、源泉温泉の「草津温泉」に生まれ変わったそう。いまや、完全源泉かけ流し温泉です。
天然温泉をゆっくり楽しんだ後、入口ロビー外でタクシーを待つ間に副理事長おごりのコーヒー牛乳を味わいました。相変わらず汗が引かず、温泉の効果は歴然。
御開帳にあわせて参拝するべくタクシーで約15分の甲斐善光寺へ。
今年4月から6月にかけて長野の善光寺で7年に1度の前立本尊御開帳が行われました。甲斐善光寺でも平成9年以来長野の善光寺にあわせて御本尊善光寺如来像の御開帳が行われており、今年は4月3日から6月29日まで行われました。
甲斐善光寺山門を入って金堂前参道へ。平日午前中のためか、御開帳期間の終了近い時期なのに境内は混んでおらず、金堂前の参道中央に設けられた大きな木柱の回向柱(金堂内のご本尊の御手と結ばれた「善の綱」が回向柱に結びつけられていて、回向柱に触れるとご本尊に触れるのと同じ功徳がある)に触れたうえで、金堂で御開帳されているご本尊様に参拝。
そして、漆黒の闇の中、壁伝いに歩を進める金堂下のお戒壇廻りで、無事極楽往生結縁の錠前に触れました。これで極楽往生間違いなし!
(2022年08月30日)