若林 茂雄(第一東京弁護士会)
草津温泉旅館
午後3時過ぎ、草津温泉街にほど近い草津町の湯畑観光駐車場に到着。旅館の送迎バスに乗り換えて宿泊先、源泉かけ流しの旅館金みどり(かねみどり)へ。草津温泉には源泉が6つ(湯畑源泉、白旗源泉、万代鉱源泉、西の河原源泉、煮川源泉、地蔵源泉)あり、湧出温度が高い万代鉱源泉は熱交換器を使用して温度を下げて、他の源泉は湧出源泉をそのまま、浴用に利用している。
金みどりは湯畑源泉と万代鉱源泉の温泉で、内風呂と露天風呂で源泉が異なり、温泉の加温、循環・濾過、入浴剤・消毒処理はいずれもないとのこと。
部屋に荷物を置き、浴衣に着かえて、風呂へ直行。男湯の内風呂には、熱めとぬるめの2つ浴槽があり、ともに湯畑源泉。湯畑源泉は、酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩。塩化物温泉(硫化水素型)(低張性酸性高温泉)で、pH2.1の強酸性、泉温51.3℃(湧出地)。浴槽の湯は、やや薄灰色(熱め浴槽の方が少し色が濃い)に見える透明の湯で、わずかな硫黄臭がある。強酸性の温泉だが肌にあまり刺激は感じない。
内風呂から屋外に出た先にある露天風呂は万代鉱源泉。万代鉱源泉は、酸性-塩化物・硫酸塩温泉(低張性酸性高温泉)で、pH1.6の強酸性、泉温96.5℃(採水地)。浴槽の湯は、無色透明で、内風呂よりも酸性が強いためか、内風呂の湯よりは刺激を感じる。眼に入ったらきっと痛いだろうなあ。
草津共同浴場
旅館の内湯の次は、日本三名泉(草津、下呂、有馬)の一つ、恋の病以外効かぬ病はない草津温泉の共同浴場巡り。吉野前常務理事が手配してくれた共同浴場3か所(御座之湯、大滝乃湯、西の河原露天風呂)を利用できる三湯めぐり手形を使って探訪。旅館の夕食時刻に間に合うように、御座之湯と大滝乃湯の2か所を巡った。(西の河原露天風呂には行けず残念。三湯めぐり手形は有効期限なしなので、次回訪問時に訪ねよう。)
まずは、草津のシンボル湯畑に隣接する御座之湯。御座之湯は、金みどりと同じく、湯畑源泉と万代鉱源泉を利用している。加水、加温、循環・濾過、入浴剤・消毒処理のいずれもない。日替わりで男女交代になる木之湯、石之湯の二つの浴室のうち当日男湯であった木之湯へ。
浴室内には、湯畑源泉の浴槽と万代鉱源泉の浴槽が壁際に並んでいる。浴室内が金みどりの浴室よりも硫黄臭を感じ、万代鉱源泉が湯畑源泉よりも少し熱い。浴槽、柱、床、天井が木製のためか、湯治場に来たような雰囲気。
次は大滝乃湯。御座之湯から徒歩10分弱。安田前常務理事と二人で草津温泉案内図を見ながら共同浴場地蔵の湯(地蔵源泉)の前を通って大滝乃湯へ。大滝乃湯は、煮川源泉を利用しており、加水、加温、循環・濾過、入浴剤・消毒処理のいずれもない。煮川源泉は、酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩温・塩化物温泉(硫化水素型)(低張性酸性高温泉)で、pH2.15の強酸性、泉温45.0℃。柔らかなお湯が特徴とのことで、美人の湯と名高いそう。
男湯は、内風呂の大浴場と屋外の露天風呂がある。大浴場は大きな浴槽が一つで、打たせ湯(細い湯滝)2条がある。湯口からは滔々と温泉が浴槽に注がれており、温泉は薄緑がかった透明の湯、硫黄臭に似た温泉の香りがする。肌への刺激はさほど感じない。露天風呂の浴槽も大きく、湯口から温泉が滔々と注がれているほか、壁一面の滝になって温泉が流入している。内風呂、露天風呂の大きな浴槽に大量の温泉が注ぎ込まれていて豊富な源泉のドバドバ感を実感できる。こういう湯量豊富な本物の源泉かけ流し温泉がいいですね。
ところで、ぬる湯からあつ湯へ順に浴槽を替えて入浴する合わせ湯に入れなかったのは痛恨の極み。絶対にもう一回来なければいけない。
来た道を歩いて金みどりへ。
夜のお楽しみ
いよいよ楽しいお夕食懇親会。昨年度の関弁連懇親会を思い出しながらも、豪華なお料理に加えて草津町長差し入れの日本酒もあり、盛大な懇親会でした。なお、白鳥前常務理事は自室でWEB会議(お仕事です)。懇親会前半は参加できず、ご苦労様でした。
夕食後、有志は湯畑近くのカラオケスナックへ。その後、更にラーメン店へ回った面々もあり、昨年度の関弁連懇親会と同じノリが完全に復活。
(その3へ続く)
(2023年06月20日)