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一年間で東京の有人島ぜんぶ行く(その1)

HN:さえこむほいほい(千葉県弁護士会)

  

1 はじめに

 元々私は国内旅行好きで、大学4年時には全都道府県に足を踏み入れていたし、しかも沖縄以外は青春18きっぷを利用して普通列車で日本中回っていた。仕事をするようになってお金より時間を優先するようになったので今は青春18きっぷはもう使わないけれども、相変わらず国内旅行には行きまくっていた。

 ところが意外と盲点だったのが東京の有人島である。瀬戸内も沖縄も色々島には行ったものの、その近さゆえか正直さほど興味が湧かず、2022年まで全く行ったことがなかった。東京の島といえばキテレツ大百科のトンガリが八丈島に別荘を持っていて遊びに行くというエピソードがあったな、くらいの認識しかなかった。

 そんなもんなのに東京の有人島に行こう!という直接の動機付けになったのは御船印集めhttps://gosen-in.jp/)である。が、これだけで話すといくらでもネタがあるので今回はそれは置いておいて、参考に実際どのように回ったのか以下簡単にご紹介する。

  

2 第1弾 2023年1月(大島・利島)

1日目

 その日は夕方から私の所属する某支部の支部総会があったが、普段は二次会三次会まで行く弁護士会の総会後の打ち上げを一次会でさよならして竹芝ターミナルへ向かう。ターミナルはなんだか大学生くらいの若者が多い。そうか大島は近いしフェリーなら安いし学生が遊び行くのにちょうどいいんだな。夜出発して早朝大島の岡田港到着。

画像1 東海汽船の夜行大型客船.jpg

東海汽船の夜行大型客船
竹芝から出発して大島、利島、新島、式根島、神津島に停まる

  

 6時くらいだけど既に温泉施設御神火温泉が営業しており、モーニングまであるのがありがたい。成分多めの食塩泉。島は海が近いので食塩泉が多い。

 本日の宿に大きい荷物だけ置かせてもらい、島の中央にある三原山へバスで向かう。

 私はそこまで体力に自信がないので、登山はほどほどで大丈夫です、というスタンスで普段旅に臨んでいるが、噴火口を間近に見ながら一周できるというのに惹かれて三原山へ行ってみることにした。BGMは某ラジオの過去放送回ポッドキャストである。

 三原山は砂が多く靴の中は砂だらけ、そして市街地より標高が高いしまだ1月なので寒い寒い、そして風がもっそい強い。ゴアテックス上下持ってきたくらいでろくな防寒対策していないので難儀したが、やっぱり山をなめてはいけなかった。

画像3 三原山②.jpg画像4 三原山③.jpg画像2 三原山①.jpg

 火口後は迫力満点で、少々きつかったが登ってよかった。上って下りてで大体5時間くらい。それでもそこまでがっつり休むことなく歩き続けられたので自信もついた。下りる途中には大島温泉ホテル内の日帰り温泉に立ち寄ることもできるのでとてもよい。三原山登山おすすめ。ちなみに大島温泉ホテルは集落近くの温泉と泉質がちょっと違って食塩泉ではなくて名称は単純泉。でもまろやかで絶景見ながら入れるのでこちらもおすすめ。

 ホテルからバスに乗って市街地に戻り、夕食は地元の居酒屋。土曜だし混雑。そして観光客多し。食べるのは伊豆諸島名物の明日葉天ぷら。

 

2日目

 朝一で伊豆大島火山資料館で火山について勉強してから、バスで島南部へ向かう。この旅の BGMはずっと某ラジオである。

 南部は昔っぽい雰囲気が多く残っており、かといってぽつぽつおしゃれなカフェやおそらくガイドブックに載りまくっているであろう混雑の寿司屋などもあり、観光地としてバランスがよい。これは大島は島旅初級者にもおすすめだな。

画像5 島南部.jpg画像6 島南部.jpg画像7 島南部.jpg

 ピーク時間を外して港鮨で寿司をいただき、おしゃれカフェ島京梵天でたい焼きを食し、風景写真を撮りまくって市街地へバスで戻る。

 そして市街地外れにある日帰り温泉施設浜の湯と湯の宿くるみやの日帰り温泉利用で行ける島内の温泉はぜんぶ行く。ちなみに浜の湯は混浴露天オンリーで水着着用だが、水着貸出サービスもある。ここに限らず伊豆諸島の露天温泉施設は要水着着用のところが多いのも特徴。

 夕食は宿が素泊まりなのでスーパーで買った島寿司。大島から大東島にかけてはからし付きの漬け握りである島寿司が名物でスーパーなどでよく売られている。

  

⑶3日目

 朝一で空港近くの郷土資料館に行き大島の歴史を学んでから、大島の隣の島である利島へ向かう。

 利島行きの船は欠航がめちゃくちゃ多いと聞いていたので、事前に予約していたヘリに乗る。雨だがヘリは運航でよかった。ヘリは風に弱いが雨には強い傾向にあるらしい。予約していた宿にお迎えに来てもらい(と言っても宿まで車で2、3分)、宿に荷物を置いてひとまず島内を散策する。曇ったり雨降ったりだったので遠くには行かず、集落周辺をウロウロするだけだが、それでも椿の実が沢山落ちているのを発見したり、資料館に行ったりして楽しめた。

 売店で利島産椿で作った椿油というのを見つけたのでとりあえず購入。これが私の肌と髪には合っていて、今も通販でリピート利用し続けている。天候不良であまり遠出できなかったので11島で最も行動範囲の狭い島になったものの、利島椿と出会ったのは最大の収穫だったと思う。

 散策はそこそこにしてあとは宿に戻って持参PCでひたすら仕事する。雨だし他にすることないのではかどる。しかもオフシーズンだからか多分宿には自分以外の客がいない。

 宿の食事は食堂ではなくて部屋で弁当形式なのだが、弁当は出来立てでおいしかった。ここはおすすめ。

 この島は観光だと釣りか海水浴で来る人が多いのかな。島の大部分は険しくて気軽に行けなさそうなので、ここまで来るのはわりとガチの島好き中級以上と見た。

 

4日目

 帰りもヘリで。無事運航し、大島に戻って小さい飛行機に乗り換える。この飛行機がもう景色最高で、これに乗るだけでも大島に行く意味があると思う。大島を空から見ると着くのは調布飛行場。私の高校はここの近くにあるのだが、飛行場は当時周辺をチャリでうろちょろしてたけど行ったことはなかったので、ン年越しに来られて感慨深い。以後この飛行場は度々利用することになる。

画像8 ヘリ.jpg画像9 ヘリ.jpg

画像10 ヘリ.jpg

 

(その2へつづく)

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