
史上最強の毒性を有し,世代間にわたって影響を与え続けると言われているダイオキシンによる汚染が,今我が国で深刻な社会問題となっている。
関東弁護士会連合会は,この問題につき,我が国の現状を分析して,対策のあり方を検証し,次の通り宣言する。
第1 ダイオキシン対策の理念と方法について
ダイオキシン対策は,広く廃棄物対策の一環として位置づけられるべきであり,その基本は,大量生産・大量消費・大量廃棄の経済杜会構造それ自体を変革することにある。
すなわち,生産者責任を明確化し,経済的手法を導入して,あらゆる有害物質管理を可能にするシステムを構築するとともに,廃棄物の発生自体の抑制・焼却量自体の削減を実現することである。
第2 国に対する意見
第3 地方公共団体に対する意見
第4 市民及び市民団体への期待
発生抑制を理念とするダイオキシン対策及び廃棄物対策は,それが市町村を主体として行われるにしても,各地の実状に適合したものとなるためには,地域に密着した市民及ぴ市民団体の積極的な参画が不可欠である。
われわれは,今後とも,市民及び市民団体が,当該地域の環境問題について,自らの地域の実状を知り,対策を考え,行動する意識のもとに,地方公共団体の政策立案実施及び監視に積極的に参画し,活動することを大いに期待するものである。
第5 弁護士の使命
われわれ弁護士は,ダイオキシン問題及び廃棄物問題に'積極的な関心を持ち,地方公共団体並びに市民及ぴ市民団体の活動を視野に置きつつ,各地の紛争への関与,市民相談への対応などを通じて,市民の声を真しに受け止め,廃棄物問題に関し.て提言し,あるいは地方公共団体等の政策立案実施過程に関与するなどして,廃棄物の発生抑制及びダイオキシン発生防止の実現に向け,法律家の立場から,市民とともに積極的に活動することを誓うものである。
1999年(平成11年)9月17日
関東弁護士会連合会
以上