食は,全ての人間が生存を維持し,健康な生活を営むために不可欠な条件であり,我々が安全な食品を摂取することは,人として当然有する権利というべきものである。そこで我々関東弁護士会連合会は,全ての人々に,食品についての消費者として次のような権利があることを確立させ,国及び地方自治体に働きかけ,その具体的な実現を求める。
そして,当面の具体的課題として,消費者が安全な食品を選択できるようにするために,現行の食品の表示制度の問題点を検討してその改善を目指すと共に,行政に対する働きかけを可能にするための具体的な措置請求権の確立を求める。
また,我々消費者が無自覚に便利さ等を求めるあまり,逆に食の安全を脅かしている現実もあることから,我々消費者自身が,自らの消費行動の見直しを図り,責任ある消費者になることを提言する。
以上のとおり決議する。
2004(平成16)年9月25日
関東弁護士会連合会
以上