割賦販売法の改正について検討を進めてきた産業構造審議会割賦販売分科会基本問題小委員会は,2007年6月19日付けで中間整理を発表した。
この中間整理は,多発するクレジット被害を防止するために必要な論点を網羅した上,相当程度消費者保護の観点に立った法改正の方向性を示すものといえ,一定の限度で積極的評価をすべきものである。しかしこの中間整理では,近時多発する次々販売被害や,悪徳商法と提携するクレジット被害の撲滅のために不可欠な過剰与信対策・不適正与信対策の在り方等について両論併記に留まっており,明確な方向性が示されていない部分もある。
そこで当連合会は,多発するクレジット被害を撲滅するための抜本的な割賦販売法の改正を求めて,以下のとおり決議する。
2007年(平成19年)9月21日
関東弁護士会連合会
以上