2021(令和3)年7月3日,活発化した梅雨前線に伴う豪雨により,静岡県熱海市での土石流や,静岡県沼津市の黄瀬川での増水による家屋流出や橋脚崩壊など,静岡県内で甚大な被害が発生しました。
犠牲者の方々に心から哀悼の意を表し,被災されたすべての方々にお見舞い申し上げます。現在も続けられている救出活動で全員の救助がなされることを祈念いたします。
災害対策及び被災者支援活動は,当連合会の近年一貫した最重点課題の一つです。2017(平成29)年9月には,静岡県沼津市において,「将来の災害に備える平時の災害対策の重要性」をテーマとしてシンポジウムを開催し,これまでの弁護士・弁護士会による被災者支援活動を総括した報告書を作成しました。
この報告書の作成とシンポジウムの開催に当たっては,現在,不眠不休で住民の方々の支援活動を行っている静岡県弁護士会の会員が中心的活動を担いました。静岡県弁護士会は,平時の災害対策の重要性をいち早く認識し,自治体や関係機関,各種団体と平時から連携し,災害への備えを進めてきた先進的な弁護士会です。
そして,静岡県弁護士会は,率先して,全国各地の弁護士会にノウハウや資料等を提供し,当連合会管内はもとより全国各地の弁護士会の災害対策の充実に大きく寄与してきました。
この度の災害においても,静岡県弁護士会は,全力で被災者支援活動を開始しています。
当連合会は,このような静岡県弁護士会の活動を全面的に支援します。被災されたすべての方々の人権の回復,「人間の復興」のため,被災者支援活動を全力で支援してまいります。
2021年(令和3年)7月9日
関東弁護士会連合会
理事長 海老原 夕 美