【内容】
法教育研究会『はじめての法教育-我が国における法教育の普及・発展を目指して-』(ぎょうせい,2005)において,法教育の普及・発展を示す報告書と4つの教材例が発表されている(なお, 同報告書については,法務省HP「法教育研究会『報告書』」でも閲覧可能である。)。
本書は,上記発表から2年余経過後に,法教育研究会における検討の成果を引継ぎ,法教育の実践の在り方について研究し,現場での取組みを支援してきた法教育推進協議会が,前記報告にあった4つの教材例を再掲した上で,Q&A編において,教材例の流れに沿って,特に誤解されやすい点,注意すべき点を指摘するとともに,わかりにくい法概念をかみくだいて生徒に教える工夫等を示したものとなっている。
巻末には,実際に行われた法教育授業の映像を中心に,各教材の利用方法を解説するDVDが付されていて,授業のイメージづくりにも役立つものとなっている。
「『法は難しいもの,近寄りがたいもの』という先入観からか法教育に取り組むことにためらいを覚える教員の方々も多い」という問題意識を踏まえて作成されており,法教育にはじめて取り組もうとする教員の方にとっては最適な書籍である。
既に法教育に携わっているものの,その普及の必要性についてどのように伝えるべきか悩ましく感じられている方や,法的な概念をどのように生徒に理解してもらうかについて考えあぐねている方などにとっても有益な書である。
【主要目次】
第1章 ルールづくり
教材編
第1 「ルールづくり」の単元設定の趣旨
1 法教育における「ルールづくり」の学習の必要性
2 「ルールづくり」に関する学習指導要領や教科書の記述
第2 単元
1 単元の構成
2 単元の目標
3 単元の位置付け
4 単元の指導計画
第3 単元の指導計画
1 ごみ収集に関するルールをつくろう(第1プラン)
2 マンションのルールをつくろう(第2プラン)
Q&A編
第1 授業に入る前に
第2 授業のねらい
第3 授業の流れ
第2章 私法と消費者保護
教材編
第1 「私法と消費者保護」の単元設定の趣旨
1 法教育における「私法と消費者保護」の学習の必要性
2 「私法と消費者保護」に関する学習指導要領や教科書の記述
第2 単元
1 単元の構成
2 単元の目標
3 単元の位置付け
4 単元の指導計画
Q&A編
第1 授業に入る前に
第2 授業のねらい
第3 授業の流れ
第3章 憲法の意義
教材編
第1 「憲法の意義」の単元設定の趣旨
1 法教育における「憲法の意義」の学習の必要性
2 「憲法の意義」に関する学習指導要領や教科書の記述
3 「憲法の意義」学習の内容とその理解
第2 単元
1 単元の構成
2 単元の目標
3 単元の位置付け
4 単元の指導計画
第3 単元の指導計画
Q&A編
第1 授業に入る前に
第2 授業のねらい
第3 授業の流れ
第4章 司法
教材編
第1 「司法」の単元設定の趣旨
1 法教育における「司法」の学習の必要性
2 「司法」に関する学習指導要領や教科書の記述
3 「司法」学習の内容とその理解
第2 単元
1 単元の構成
2 単元の目標
3 単元の位置付け
4 単元の指導計画
第3 単元の指導計画
Q&A編
第1 授業に入る前に
第2 授業のねらい
第3 授業の流れ
第4 その他
以 上