【内 容】
本書においては,「交渉」を社会の対利する利害を調整し,限られた資源を効率的に利用し,人々が互いに協力して調和を保った秩序をつくるための基本的な手段になっていると位置づけた上で,以下の3部構成となっています。
(1)入門編(交渉に関する基本的な考え方の紹介)
(2)理論編(交渉と政治・法・公共などとの関係の説明)
(3)実践編(第1,2編の内容を実際の授業に落とし込んだもの)
中学校の社会科公民的分野と高等学校の公民科に関する主要なトピックを交渉という視点で再構成して,実際の社会で使えるようにしている点や,交渉を利用した法教育の教材として用いることができるようにしている点で,非常に意欲的な書籍となっています。
そのため,同書は,そのはしがきに記載されているように,「中学校・高等学校に限らず,今まで交渉や法律・政治を学んだことのない人たちにも,『これならわかる!』とか『こんな学び方があったのか』という驚きを与えてくれる」ことが期待できます。
【主要目次】
交渉の七つの指針
入門編
第1章 世界は交渉でできている
第2章 交渉教育と法教育をともに学ぶことの必要性
第3章 中・高公民で交渉教育の授業を創る
第4章 よい交渉をするための七つの指針
理論編
第1章 政治と話し合い
第2章 法と話し合い
第3章 経済と話し合い
第4章 国際政治・経済と話し合い
第5章 情報と話し合い
第6章 交渉と哲学・倫理
実践編
第1章 政治と話し合い
第2章 法と話し合い
第3章 経済と話し合い
第4章 国際政治・経済と話し合い
第5章 情報と話し合い
第6章 倫理と話し合い
以 上