【内 容】
ルールは誰が作るのか、ルールがある意味、ルールの内容はどうやって決めるのか、ルールがないときはどうするのか、身近にある、普段は法律問題であると意識しないような出来事について、架空の国・サル山共和国で起こる事件や出来事を通して、法律的な考え方や解釈の仕方を学ぶことができる。
人格権と財産権、交換の自由、契約(約束)によって仕組みをつくることについて、挿絵とともに物語を読み進める中でわかりやすく学ぶことができ、子どもにもわかりやすい内容になっている。
法律というものに意識的に触れたことのない子供たちにとって、身近にある出来事でも様々な場面で法律的な考え方が必要となることを知ることで、自分たちの行動の意味などを考えることとなる一助になると思われる。
【目次】
第1話 夏の法律教室が始まった
──自分の席と自分の名前
席が変わると困らない? 名前がないと困らない?
ここにはボクが座る! あだ名で呼んで、なぜ悪い!
「私」にとって大切なもの
第2話 とりかえっこで、ひと騒動
──交換は自由にできる?
ヤスヒコとリサが席をとりかえた
交換は自由にできる?
「私」と「私」のあいだのとりきめ
【解説】パクト君への手紙(1)
第3話 ボクらの図書室「けぐり文庫」
──約束で「しくみ」をつくる
カエル王国からのプレゼント
貸した本が返ってこない!
「私」と「私」でしくみをつくる
【あいだのお話】法律は「ひとつ」じゃない
第4話 本を借りたのはだれ?
──「また貸しはダメ」と言えるか、言えないか
はっきりしたルールがないときは?
だれが借りたかわからない!
「法律の解釈」と「事実の証明」
【解説】パクト君への手紙(2)
後日談
おまけ「ジュリアさんからの宿題」のヒント
以 上