法教育セミナーは,法教育に取り組む教員や弁護士等の「法教育の担い手」育成のための研修です。
令和元年度には,8月6日に東京都の筑波大学附属中学校,8月18日に東京都の委員所属事務所,8月22日に神奈川県弁護士会館にて,それぞれ開催し,盛夏の炎天にもかかわらず,各回とも多くの学校教員の参加を得ることができました。
8月6日及び8月18日に実施したセミナーでは民事プログラム及び刑事プログラムを実施しました。
民事プログラムでは,「権威について考える。なぜ,定められたルールや誰かの指示(命令)に自ら従うのか?」を取り上げました。
学校教員からは同教材の意義について賛同してもらえる意見が挙がったほか,教材案についての改善提言を頂戴することもできました。
刑事プログラムでは「証拠に基づく事実認定」を取り上げました。
学校教員からは,刑事模擬裁判及び評議において噛み合った議論を行うための本教材の有用性を指摘する意見が挙がったほか,子どもたちが取り組みやすいようにビジュアルの活用提言を頂戴することもできました。
8月22日に実施したセミナーでは,横浜地方裁判所において刑事裁判の傍聴を行い,その傍聴した事件をもとに刑事裁判手続についての講義・質疑応答を行いました。
学校教員からは,刑事裁判傍聴会において長時間に及ぶ詳細な解説や質疑応答がなされる貴会は貴重であるという意見が挙がりました。