関東弁護士会連合会は、関東甲信越の各県と静岡県にある13の弁護士会によって構成されている連合体です。

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ひまわり基金法律事務所見学バスツアー

第15回ひまわり基金法律事務所見学バスツアーのご報告

弁護士偏在問題対策委員会 委員 川辺 雄太(第二東京弁護士会)

  1.  令和5年12月7日(木)、関弁連主催、日弁連共催により、修習予定者の皆様を対象とした「ひまわり基金法律事務所見学バスツアー」が実施されました。
     当バスツアーは、弁護士を志望される修習予定者の皆様に「ひまわり基金法律事務所」(公設事務所)等への訪問を通じて、その活動内容についてご理解をいただくとともに、公設事務所等への赴任、弁護士過疎地での就職・開業について関心をお持ちいただくために実施しているものです。
     今回のツアーでは、弁護士会館に集合した上で、山梨県の「富士の風総合法律事務所(元・都留ひまわり基金法律事務所)」及び 「ふじさん法律事務所」をバスで訪問し見学しました。
  2.  今回のバスツアーには、7名もの修習予定者に参加いただきました。いわゆる弁護士過疎地への赴任に関心があり、大阪や京都からわざわざ交通費をかけて参加してくださった方もいらっしゃり、大変嬉しく思いました。
     バスツアーには、関弁連弁護士偏在問題対策委員会から委員長、副委員長、委員が1名ずつ、日弁連公設事務所・法律相談センター委員会から委員が1名、同行しました。山梨県まで向かう道中では、参加者同士で自己紹介をして親睦を深めつつ、参加者からの質問に答える形で、ひまわり基金法律事務所の魅力・やりがいについて話が弾みました。移動時間にバスの中で懇親を深めることができるのも、このツアーの魅力だと感じました。
  3.  山梨県に着いた後は、倉内信崇弁護士のご案内で、富士の風総合法律事務所(元・都留ひまわり基金法律事務所)を見学し、お話を伺う機会をいただきました。
     倉内先生は、初代所長として都留ひまわり法律事務所に赴任し、その後、都留に定着された弁護士です。都会のご出身で、ご家族がいらした中で赴任されたとのことで、応募、赴任から開所、定着までの道のりから、現在の執務状況に至るまで、ざっくばらんにお話いただき、倉内先生が都留市や山梨県の皆様のために様々なお仕事に尽くされていることがわかりました。また、開所当時の資料や事務所経営に関する具体的な数字など、修習生のために様々な説明資料をご準備いただいたのみならず、お土産までもいただきました。弁護士過疎地への赴任に関心を持つ後進に対する倉内先生の想い、優しさ、温かさを感じる時間でした。
  4.  その後、堀内賢人弁護士のご案内で、ふじさん法律事務所を見学し、お話を伺う機会をいただきました。
     堀内先生は、富士吉田市のご出身で、地元の皆様のために弁護士が身近にいた方が良いのではないかという想いから、山梨県で修習し、都留市の法律事務所で研鑽を積まれた上で、地元の富士吉田市に戻って独立開業された弁護士です。現在は、地元の後輩であった分部祐子弁護士と2名で執務をされております。
     今回のバスツアーの旅程を調整してくださったのは、堀内先生です。堀内賢先生からは、地元山梨への熱い想いを感じました。
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  5.  バスツアー終了後、参加者からアンケートやお礼のメールをいただきました。
     参加者は、ひまわり基金法律事務所に赴任した弁護士から生のお話を聞ける機会は初めてであったとのことで、過疎地へ赴任したいという想いがより一層高まったとの感想をいただきました。実際に養成事務所に応募したというお話も伺いました。
     困っている方により一層、法律の助力を差し伸べられるよう、今後も公設事務所の魅力を伝えていく活動をしていくことが肝要であると感じました。
     先生方はもちろん、このような機会を調整してくださった全ての方に感謝いたします。

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