第17回ひまわり基金法律事務所見学バスツアー実施報告
弁護士偏在問題対策委員会委員 齊藤 善隆(長野県)
- バスツアーの概要
2月20日、関弁連主催、日弁連共催、山梨県弁護士会からのご協力のもと、修習予定者を対象とした「ひまわり基金法律事務所見学バスツアー」が実施されました。
当バスツアーは、弁護士を志望する修習予定者の方に「ひまわり基金法律事務所」(公設事務所)等への訪問を通じて、公設事務所の活動内容についてご理解をいただくとともに、公設事務所等への赴任、弁護士過疎地域での就職・開業について関心を持っていただくことを目的に実施しています。
- 当日の日程
今回のツアーでは、東京・霞が関の弁護士会館に集合し、山梨県都留市の「つる法律事務所」「甲府地方裁判所都留支部・甲府家庭裁判所都留支部」、そして「富士の風総合法律事務所」をバスで訪問、見学しました。バスツアーには9名もの修習予定者・修習生にご参加いただき、ひまわり基金法律事務所にも興味がある方や知的好奇心にあふれた積極的な皆様に参加いただけたことを大変うれしく思いました。なお、弁護士偏在問題対策委員会から、眞庭委員長をはじめとする5名の委員が参加しました。そのうち堀内副委員長は現地からの参加となりました。
- 移動中の交流
山梨県まで向かう道中では、参加者同士で自己紹介をして親睦を深めつつ、ひまわり基金法律事務所の魅力・やりがいについて話が弾みました。川辺委員から、赴任していた新潟県糸魚川市のひまわり基金法律事務所での事件や生活の経験を、笹森委員からは青森県五所川原のひまわり基金法律事務所での苦労ややりがい等をお話しいただきました。参加者からは、ひまわり基金法律事務所と法テラスとの違いや応募方法等多くの質問がなされ、ひまわり基金法律事務所での具体的な活動をより知ることができたのではないかと思います。移動時間にバスの中で、参加者の経歴や参加動機を知り懇親を深めることができたのもこのツアーの魅力と感じました。
- 現地見学の様子
到着後は、現地から合流した堀内副委員長と中野宏典弁護士に「つる法律事務所」を案内いただきました。中野弁護士から、以前に勤務された法テラス7号事務所である北海道江差での経験、都留市での開業、現在の依頼状況やライフワーク、そして地域の魅力まで丁寧な説明をいただきました。「弁護士は自由、何に取り組んでもよい。」、「IT化が進んでも情報弱者は利用できないから弁護士の必要性は損なわれない。」との熱意のあるお話に参加者からも活発な質問が寄せられました。
次に「甲府地方裁判所都留支部・甲府家庭裁判所都留支部」を訪問し、同支部長の稲垣裁判官、仁尾課長に裁判所内を案内いただきました。環境の魅力、支部の業務、本庁との関係等だけでなく、参加者への「何でもあり得ると思って挑戦しないともったいない。」との言葉がとても印象的でした。
最後に「富士の風総合法律事務所」では倉内信崇弁護士に事務所開所の苦労や現在の状況を説明いただきました。ひまわり基金公設事務所の初代所長への応募、定着、事件状況、裁判所との関係からひまわり基金公設事務所のメリット・デメリットや生活環境まで、参加者は熱心に聞いていました。「弁護士過疎といってもいろいろと地域性があり実情が異なる。」との実務目線のお話に、参加者もうなずいていました。
参加者にとっても、地域司法の最前線を見学し、ひまわり基金法律事務所や弁護士過疎地域で働くことについて、より実感できたのではないかと思います。
- バスツアーを終えて
参加者からは、司法過疎地で働くイメージができたことや有意義で楽しい時間を過ごすことができたとの声が寄せられるなど、実際に現地に行き、直接見て感じたことを聞き、今後も公設事務所の魅力を伝えていく活動を継続することが重要と感じました。
ご協力いただいた裁判所の方や先生方はもちろん、このような機会を調整してくださったすべての方々にお礼申し上げます。
つる法律事務所前にて
甲府地裁都留支部前にて
富士の風総合法律事務所にて