関東弁護士会連合会は、関東甲信越の各県と静岡県にある13の弁護士会によって構成されている連合体です。

弁護士偏在問題~ひまわり~弁護士偏在問題~ひまわり~

支部等調査報告

「第1回支部等調査(鹿沼市・日光市)」のご報告

弁護士偏在問題対策委員会副委員長 中川 裕一郎(千葉県)

  1.  支部等調査とは
     弁護士偏在問題対策委員会では、関弁連管内の弁護士の少ない支部等を中心に、年2回程度、当地の裁判所、検察庁、法律相談センター等の訪問や弁護士会等との協議会を行っています。
     今回は、2025年度第1回調査として、種田理事長ご同行のもと、11月5日から6日まで、栃木県の鹿沼市及び日光市を訪問しました。鹿沼市は人口9万人ほど、日光市は人口7万4千人ほどで、いずれも現在、市内に弁護士事務所が1つしかない、いわゆる弁護士偏在地域と言え、今回はその実態の調査でした。
  2.  鹿沼市を訪問調査
     5日午後1時に鹿沼駅に集合し、鹿沼市役所・社会福祉協議会、鹿沼商工会議所を順に訪問し、それぞれで1時間ほどの協議会を行いました。
     鹿沼市では、本調査時点で弁護士1名(纐纈隆博弁護士)がおりますが、同弁護士が2年前に開業する前までは弁護士がゼロ地域でした。市役所で行われる法律相談は栃木県弁護士会所属の弁護士が対応していますが、充足率は60%くらいで年々減少傾向だとのことで、その理由として考えられるのは市役所のベテランの相談担当職員の段階で弁護士相談まで至らずに解決が図られているから、との意見が同市役所からありました。また同市役所からは弁護士に対するイメージとして、敷居が高い、費用が高い、費用が不明確で相談しにくい、といった意見がありました。
  3.  栃木県弁護士会との懇談会
     その後、鬼怒川温泉のホテルに移動し、栃木県弁護士会との懇談会が行われました。同会の杉田明子会長をはじめ栃木県弁護士会から多くの先生にご参加頂き、自治体との連携の必要性、利益相反や他士業による非弁の問題など、弁護士が比較的少ない地域で共通する様々な問題が指摘され、熱い議論が交わされました。
  4.  栃木県弁護士会との懇親会
     懇談の後は、お待ちかねの懇親会です。新鮮な山の幸と美味しいお酒、先ほどまでの真剣な議論の雰囲気から一転した、面白可笑しい各先生方のご挨拶があり、懇親会は大いに盛り上がりました。二次会は今回の調査参加者有志で状況調査を兼ね地元のスナックへ。最後は皆で肩を組み名曲「サライ」を歌ったような記憶ですが、酔っており正直良く覚えていません。
  5.  日光市を訪問調査
     翌日は日光市へ移動し、日光市役所・社会福祉協議会の方々と懇談会を行いました。同市は人口7万4千人ほどであり弁護士は2名(鈴木栄城弁護士、秋山良平弁護士)で1事務所が存在します。鈴木弁護士が日光市の顧問である関係で非常に強固な連携関係が出来ているように思いました。他方で、どうしても1事務所のみであることから、必然的に利益相反の問題は常についてまわっているように見えました。
     その後は、日光商工会議所に移動し、協議を行いました。同商工会においても地元の鈴木栄城弁護士との連携が強くなされているとの印象を受けました。事業者数が減少してゆく中での、弁護士と商工事業者との連携方法についての意見交換が行われました。
     今回の調査も例年同様に、弁護士が少ない地域で業務を行う場合の、自治体・商工会との連携の必要性と重要性を改めて強く感じました。
  6.  最後に
     2日とも天候に恵まれ非常に充実した調査となりました。栃木県弁護士会の先生方、各訪問先の皆様、ご協力頂き誠に有難うございました。この場をお借りし御礼申し上げます。
鹿沼市役所前にて

鹿沼市役所前にて

地元の状況調査の様子

地元の状況調査の様子

日光市役所前にて

日光市役所前にて

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