関東弁護士会連合会は、関東甲信越の各県と静岡県にある13の弁護士会によって構成されている連合体です。

法教育法教育

『グラウンド割り』の決め方~「対立と合意・効率と公正」の教材~

 平成29年12月18日(月)に開催された法教育勉強会のテーマ②においては,帝国書院HP「中学校の先生のページ」「教材研究・実践例」「公民」「特集『法教育教材集』」に掲載されている,『グラウンド割り』の決め方~「対立と合意・効率と公正」の教材~を取り上げた。
 同教材は,サッカー部,テニス部,野球部,陸上部の4つの部活動が1週間のグラウンドをどのように利用するかを,どの程度グラウンドを利用できればどのような練習ができるかを考えながらグループディスカッションを通じて決定しようというもので,そのような話合いの過程で,対立から合意に至るプロセスを学んでもらうとともに,合意の内容として「効率」や「公正」が重要であることを理解してもらおうというものである。
 「公正」を意識できる教材は多数あるが,「効率」を意識することのできる教材はあまりないという点では有意義な教材と思われる。
 もっとも,学校現場に身近な教材であるがゆえ,現実にはグラウンド割りについては生徒間の話合いでは決まっていないということとどのように折り合いを付けるかという点が難しいので,工事などでグラウンドが一旦閉鎖された後にグラウンドが開放されて一からグラウンドの利用を考えられるようになった等の設定をがよい教材になるといった傾聴に値する意見が出された。

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