関東弁護士会連合会は、関東甲信越の各県と静岡県にある13の弁護士会によって構成されている連合体です。

法教育法教育

道徳と法

 道徳と法を峻別したケルゼンの考え方,価値観の多様性を認める現代において道徳は個人の数だけ存在する(いうなれば,道徳には拡散する傾向がある。)のに対し,法は特定のルールとして顕れる(いうなれば,法には特定の方向に収束する傾向がある。)という考え方などを背景として,組体操事故における損害賠償責任,親子間における役務提供と対価請求について,小学生向けの道徳教材を例に考えた。
 特に組体操について,参加した教師から,各地域及び各学校で取扱いが異なることの報告があり,様々な視点から活発な議論がなされた。本勉強会における議論が,普段は何となく混じり合っている道徳と法を,教師の意識の上で明確化し,児童生徒の自律心を涵養することの一助となれば本望である。

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