スマートフォンの駅構内等における使用を禁止するという内容の条例が制定されたという題材を基に,ルールを評価するにあたって何をどのように判断するべきかについて考える教材となっています(『法教育教材 わたしたちの社会と法』(商事法務,2018.7)所収)。
ルールやとなっているものについて盲目的に肯定するのではなく,そのルールや法の内容を評価し,批判的に検討する能力を養う必要があります。
とりわけ,個人の尊厳を尊重するという理念からは,そのルールや法が人権を制約するものであった場合には,そのルールや法が制限する人権の制約の程度が必要最小限度のものにとどまるかどうかという観点からの考察が欠かせません。
本教材は,スマートフォンの利用という子どもたちに身近な題材を用いて,そのようなルール評価の手法を学ぶものとなっています。