関東弁護士会連合会は、関東甲信越の各県と静岡県にある13の弁護士会によって構成されている連合体です。

法教育法教育

量刑についての基礎知識と授業での活用法

 平成31年1月15日(火)に開催された法教育勉強会のテーマ②においては,「量刑についての基礎知識と授業での活用法」を取り上げた。
 刑罰は,犯罪を行ったときに科されるものであり,犯罪を防止して安心安全な社会をつくるうえで重要な役割を果たす一方で,人の自由や財産を強制的に奪うものである。
 これまで模擬裁判の大半は,被告人が無罪を争う事案について生徒に事実認定の実際を体験してもらうというものであるが,刑罰の上記役割や被告人が無罪を争わない事件(自白事件)が現実には多いことに鑑みれば,証拠から被告人に有利な情状・不利な情状を抽出した上で,それぞれの情状の軽重について評価しながら総合考慮することによって定める「量刑」という作業はきわめて重要である。
 本勉強会では,その「量刑」にスポットを当てた上で,多角的なものの見方や自らの意見を伝える力の育成を目指す教材作成のあり方について議論した。

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