法教育セミナーは,法教育に取り組む教員や弁護士等の「法教育の担い手」育成のための研修です。
平成28年度には,7月25日に東京都の委員所属事務所にて,8月1日に群馬県髙崎(髙崎市労使会館)にて,8月5日に新潟県弁護士会館にて,それぞれ開催し,参加された教員は合計12名でした。
7月25日と8月1日に開催したセミナーでは,いずれも,「民事裁判と刑事裁判について」という導入プログラムに引き続いて,参加者に法教育の授業を実体験していただくための2つのプログラムを実施しました。
プログラムのひとつは,「インターネット上の情報は信じていいの?」(教材の詳細は「インターネット上の情報は信じていいの?」をご覧ください。)。
単なる情報リテラシー教育にとどまらないものを学ぶことをめざしたものです。
もうひとつのプログラムは,「レストラン放火事件」(教材の詳細は「レストラン放火事件」をご覧ください。)。
中学3年生の公民の「司法」の単元で,刑事裁判のしくみを学ばせる目的で模擬裁判を用いる学校が増えているようですが,今回のセミナーでは,シナリオを用いた刑事模擬裁判の実演のあと,参加者を「検察官」・「弁護人」・「裁判所」の3グループに分け,それぞれのグループで「論告」「弁論」「判決」を考えて発表していただくという試みをしました。
2つのプログラムに参加していただいたあと,今度は教師の視点にたって,弁護士を交えたグループディスカッションを行い,教材,授業の進め方,授業実践の上での弁護士との連携の仕方等について意見交換を行いました。
8月5日には,学校教員と弁護士とで,新潟県弁護士会主催の小中学生向けプログラム「ジュニアロースクール」を一緒に見学した上で,プログラムの内容や学校での授業実践方法について意見交換しました。